社長さん、経営の氷河期を生き残れますか?

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1.氷河期を生き残った人類に学ぼう

経営の氷河期は人間が自ら作り出した氷河期ですが

自然が作り出し、人類が滅亡の危機があった本物の氷河期でいかにして人類は

生き延びたのか?

この研究結果から多くのことを学ぶことができます。

(1)どんな人類が生き延びたのか?

今から7万年前、インドネシア、スマトラ島にある

トバ火山の大噴火により地球は寒冷化し

現生人類(ホモ・サピエンス)の総人口が

1万人以下まで激減していたことが

遺伝子解析によって裏付けされています。

生き残った人類がどういう人間であったのか?

考古学の調査から、興味深いことが判明されています。

氷河期に生き残ったのは体力や腕力に優れた

種族ではなく、他人と協力をすることが

できた種族が生き残ることができ、

力で他の種族を攻撃し、食べ物を奪ったり

殺し合ったりした種族は例外なく滅亡していったとのことです。

(2)力の強いものが生き残ったわけじゃなかった

この人類の歴史が教えてくれること。

それは?

厳しい環境に置かれたら

    ①自分だけ生き残ろうとして、他者を倒してはいけない。

 ②独り占めしてはいけない。

 ③協力しなくてはいけない。

 ④力で生き残ろうとしてはいけない。

 

伊東市をはじめ、地方の中小零細の事業者を取り巻く経営の環境が

にっちもさっちも行かなくなってきています。

少子高齢化、大資本の流入、ネット販売

 労働人口の減少、AI・・・

地方の経営環境はかつて経験したことのない

氷河期に突入していると言えます。

僕ら中小零細の事業者がこの氷河期を生き残る

ためにやらなければいけないこと。

それは他者より抜きんでることでもなく

大資本の会社に立ち向かうことでもありません。

 

2.中小零細の生き延びるために戦略は?

僕ら中小零細企業が経営戦略として頭にいれなければ

いけないことは2つです。

(1)事業を拡大してはいけない

事業は拡大してはいけません。消費人口は急激に減っていく。顧客となってくれる人たちの分母は確実に減って

いくのです。マーケットが縮小化していく中での事業拡大は賢明ではありません。

また、特に地方では労働人口は激減し、事業を拡大しても従業員の確保は困難になります。

したがって以下のことを頭におきましょう!

  ①いろんな商品に手をだしてはいけない

  ②商圏を広げてはいけない

  ③客層を広げてはいけない

やるべきことは、「商品」「商圏」「客層」を広げず、狭めていき、

顧客を作りやすい「商品」「商圏」「客層」特化していくことが賢明です。

 

(2)ネットワークを広げ、情報と仕事をシェアしあうこと

生き残った人類は少ない食糧を分け合いました。今、食糧を持っている人が独り占めせずに

食糧を持っていない人に分け与える。お互いに分け与えることが生き延びるために必須なのです。

自分だけ生き残ろうとするといつかは、食糧は底をついてしまい。独り占めをしてきたしっぺ返しで

誰にも助けてもらえず飢え死にしていきます。

経営の氷河期における私たち中小零細企業も同じなのです。

①同業他社とのネットワークの構築

・同業他社は確かにライバルではありますが、人材不足は恒常化しているので、労働力のシェア

情報のシェアをすることによって、互いに生き残れる、経営環境を構築することが求められます。

・「商品」、「商圏」、「客層」に特化すると、カバーできない領域というものが必ず生ずるものです。

カバーできない「商品」、「商圏」、「客層」の領域をカバーしている同業他社にシェアをする。

同業他社とのこういったネットワークの構築が互いに生き延びるために必須となったきます。

②異業種とのネットワークの構築

・異業種とのネットワークの構築もとても大事です。同業者では気づきにくい「商品」、「商圏」、「客層」を

異業種との情報交換で発見できることも少なくありません。

・異業種では常識とされているものの中に、多くの気づきがあります。

 

「特化」と「シェア」これが経営環境の氷河期を生き残るキーワードです!!

 

 

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