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■「決算書を読むのがニガテな社長さんへ」伊豆新聞広告ご覧の方へ

1.損益計算書だけ読めれば十分

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決算書が苦手な経営者の方、多いですね。
損益計算書、貸借対照表、株主等変動計算書この3つが中小の法人の決算書ですが
結論からいえば
損益計算書が読めるようになれば十分だと思います。
財務分析の本などには貸借対照表の数値を当たり前のように
使っていますが、経営者が会社の業績を良くしていくために
必要な指標は損益計算書の中にあります。
2.ポイントは3つ
それも見るべきポイントはった3つです。
「粗利益(売上総利益)」
「労働分配率」
「経常利益」
(1)粗利益
経営者は売り上げの変動を気にしますが
売り上げより大切なものは粗利益です。
会社が活動していくための源は「粗利益」
この粗利益から人件費、広告費、通信費、水道光熱費
借金の返済・・・が支払いがされる。
いくら売り上げが上がっていても、
粗利益が確保できていないと会社は活動できないのです。
粗利益について以下の視点から分析していきます
・経営に必要な額を確保しているか?
・粗利益率=粗利益÷売上高はどうか?
・従事員一人当たりの粗利益=粗利益÷従事員の人数
はどうか?
(2)労働分配率
 労働分配率=人件費÷粗利益
これは粗利益のうち、人件費に費やしている割合の指標です。
経費で最もお金が掛るのが人件費なんです。
日本の黒字企業の平均は50%とされています。
つまり例えば粗利益で1億円出ていても
5千万円は人件費で持っていかれ
残りの5千万円で他の経費と借入金の元金返済と
税金を賄わなければならない。
人件費は最もお金を遣い
固定的に発生する費用のため
この率をいかに低く抑えるかが
利益を確保していく要となります。
(3)経常利益
会社の営業活動から生じた利益(営業利益)に
会社の本業以外の収益をプラスし利息などを差し引いたものが
経常利益とよばれるものです。
会社の通常の事業活動の結果がこの利益となります。
みるべき視点は以下の通りです。
・この利益が黒字になっているか?
・損益余裕率=経常利益÷粗利益はどうか?
 日本の黒字企業では5%が目安とされています。
 例えば粗利益で1億円出ていても、経常利益で残るのは
 1億円×5%=5百万円
 この5百万の中から法人税などの税金と
 借入金の元金部分が支払いがされます。
3.実は損益計算書はケツから読む!
実を言うと、損益計算書は当期純利益(税引き後)から逆に読むのが
使えるやり方です。
こんなふうにやっていきます。
当期純利益(税引き後)+借入金の元金
=今期最低限必要な利益額
事業拡大を考えているのなら
今期最低限必要な利益額+事業拡大のために今期留保すべき金額
これを最終的な利益額とし
今期、必要な「経常利益額」、「営業利益額」
「粗利益額」を逆算して計算して
最後に今期必要だった「売上高」を算出します。
比較するのは、同業他社の数値でもなく
過去の数値でもありません。
こうして逆算して算定した利益額と売上高なんです。
本当に使える経営者がやるべき財務分析こういうことです。
何のために財務分析をやるのか?
前期と比較して良くなったとか
同業他社と比較してどうとか
そんなことをやってみても実は意味を持たない。
財務分析の本当の目的は
「資金繰りを良くしたり」、「業績を良くしたりする」
ためなんです。
だから、目標値の設定が不可欠となります。
自社の過去の数値や同業他社の数値
との比較ではなく、計画値との比較
これをしていかないと経営は改善していきません。
計画値は経営計画から体系的に算定していくことを
おすすめいたします。
経営計画書の作成はこんな手順で作成します。
こちらをご覧ください。

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