経営に不安を感じてきたら・・・


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経営に不安を感じていない経営者はいない

経営に不安を感じていない経営者はいない。

なぜ、不安なのか?

それは将来の予測が立てられないからにほかなりません。

将来、どうなるかは誰にも分かりません。

でも、シュミレーションはすることができる。

過去のデータから未来をシュミレーションすれば、将来の予測が立てられ

どうやっていけばいいか、進む道を決めることができます。

過去のデータから課題点を考察する

□資金繰りが悪い

赤字を出しても、お金があれば倒産はしません。

しかし、いくら黒字を出しても、お金がないと倒産してしまう。

資金繰りは経営者が最も気に掛けるべき財務の計数ではないかと思います。

資金繰りは資金繰表などの作成も大切ですが、資金繰りの状態を見るのならば

キャッシュフロー計算書の作成は欠かせません。

WEBで探せば、無料でキャッシュフロー計算書を作成できるサイトもありますので

ぜひ、キャッシュフロー計算書を作成してください。

(1)営業活動によるキャッシュフローを見よう

いろいろな情報がキャッシュフロー計算書に計上されていますが

まず、見るべきところは「営業活動によるキャッシュフロー」です。

「営業活動によるキャッシュフロー」は営業活動からどの程度、

キャッシュが増えたか、減ったかを表す指標です。

「営業活動によるキャッシュフロー」がマイナスになっていると要注意です。

営業をすればするほどキャッシュが減っていくことになる。

では、どこを改善すれば「営業キャッシュフロー」がプラスになるのでしょうか?

以下の3点をチェックしてください。

①在庫は増えていなか?

②売掛金・未収金は増えていないか?

③買掛金・未払金は減っていないか?

「在庫が増加」・・・余剰在庫はないか?

「売掛金・未収金が増加」・・・不良債権はないか?回収のサイトはどうか?

「買掛金・未払金の減少」・・・無駄な仕入、無駄な経費はないか?支払のサイトはどうか?

何が営業活動によるキャッシュフローを悪くしているのか?

以上の3点からその原因を探って下さい。

 

(2)投資活動によるキャッシュフロー

投資活動によるキャッシュフローは、主に固定資産の購入、売却によって

増減するキャッシュフローです。

購入すればキャッシュは減り、売却すればキャッシュは増加する。

ここでチェックすべきは増減ではなく、

固定資産を購入するための資金を営業活動によるキャッシュフローでまかなえたかどうか?

まかなえていれば良いのでうが、まかなえていない場合は

定期預金を取り崩したり、金融機関から借りたり、社長が持ち出ししなければなりません。

(3)財務活動によるキャッシュフロー

財務活動によるキャッシュフローは、借入金の増加、減少を表すャッシュフローです。

借入金の増加>借入金の減少

キャッシュは増加しますが、なぜ借入金の増加したのか?

「固定資産を購入するため」

「運転資金のため」

運転資金のための借り換えであると、

営業活動における財務構造に問題があります。

上記の「営業活動よるキャッシュフロー」チェックし、改善策を検討し

さらに、販売費及び一般管理費の内容も改善していきましょう。

*販売費及び一般管理費の改善については、下記で説明します。

 

□3期連続赤字が続いている

赤字とは収益<費用の状態です。

収益と費用のバランスが崩れているのです。

赤字が続いても、会社は倒産はしませんが、

3期以上赤字が続くと危険な状態に陥っています。

赤字の原因を突き止め、改善していかないと加速度的に経営は傾いていきます。

(1)粗利益・粗利益率が減少していないか?

粗利益の額が減少していないか?

粗利益率(粗利益÷売上高)は減少していないか?

減少の理由と改善策を考えましょう。

粗利益は経営の源なので、徹底的に検証しましょう!

(2)労働分配率が増加していないか?

労働分配率=人件費(給与+法定福利費+福利厚生費)÷粗利益

「粗利益のうち何%、人件費に持っていかれるのか?」を表す指標です。

販売費及び一般管理費で最も経費を使うのが人件費です。

業種によって、労働分配率の数値は大きく変わりますので

業種の平均値と比較してください。

平均値以下でしたら問題はありませんが、平均値を上回っていたら要注意です。

労働生産性が悪くなっています。

従業員が給料分、稼いでないということになります。

人件費をいかに圧縮していくか?

常に意識しましょう。

(2)固定費の検討

売上の増減に関係なく、発生する経費を固定費と言います。

固定費は売上が伸びていかない経営環境下では、大きな負担となります。

通信費、保険料、水道光熱費、家賃・・・

毎月、経常的に発生する経費で削減できるものはないか?

検証していきましょう。

 

□売上が前年比90%以下となった

売上が前年の90%以下となっているときは、経営環境の変化が影響しています。

客数が減った、客単価が減少した、商圏が縮小した

なぜ、経営環境の変化したのか?

「景気が悪い」のは当たり前だし、どうにもならないことなので

あなたの事業が置かれている経営環境を検証してみて下さい。

①経営的強者は存在しているか?

②対象としている顧客層に変化はないのか?

③商圏は妥当なのか?

④顧客に提供している商品・サービスは、顧客が望んでいるものなのか?

⑤対象としている顧客層に情報を発信しているか?

あなたが手掛けている事業の

「地域」、「商品」、「客層」は強者とバッティングしていないか?

もし、バッティングしていたら、「地域」、「商品」、「客層」のどれかを外して下さい。

外さないと強者の経営力に浸食されてしまいます。

強者と戦っては絶対にダメです。戦えば必ず負けてしまいます。

強者とバッティングしている「地域」、「商品」、「客層」のいずれかを外すと

当然ながら売り上げは減少します。しかし、それで良いのです。

売上が減少しても、強者からの攻撃を受けなくなるので、努力次第で経営を維持することが可能となります。

しかしながら、「地域」、「商品」、「客層」のいずれかを外すと今までの財務構造では対応できないので

事業規模を縮小して、小回りが利く財務構造を構築していく必要があります。

・原価率をどのくらいにすればいいのか?

・労働分配率は?

・リストラは必要だろうか?

・余剰な資産はないだろうか?

いろいろシュミレーションをして、最適な財務構造を見つけていく必要があります。

経営の不安が無くならないことはないと思いますが、将来の見通しが悪くても、ある程度の予測が立てられるかどうかで

その不安の大きさは変わるはずです。

現状の財務を分析し、問題点を見つけ出し、改善策を考える。

こういうことで不安が希望へと転じていくはずです。

中小零細が経営をするのは、厳しい時代ですが生き残っていきましょう!!

何かご相談がありましたら、ご連絡ください。

☎05557-36-7752 平日9:30~17:00 原眞人(ハラマサト)

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